つなブログ

日々の記録です

空港でTOEFLみたいな会話をする

前回の記事で、「次回はギリシャ編」と書いたが、トランジットが暇すぎるので別の記事を書くことにした。

エジプト航空

飛行機の扉が開くと、足元に細かい砂が雪崩の如く流れてきた。薄暗い通路の奥からは不気味な風が吹いてくる。私は松明を片手にゆっくりと1歩ずつ足を進めた。刹那、カチリと不吉な音と同時が響き渡った。危険を察した私は咄嗟に這い蹲り、頭上を毒矢がかすめた。そのまま這うように進んでいくと、座席には溢れんばかりの金貨や腕輪、そして目を奪うほど美しい宝石が散りばめられていた。思わず笑みをこぼし、宝石を手に取ると、背筋を嫌な冷気が伝った。振り返ると、そこには呪われしミイラが────

以上が、私がエジプト航空で予想していた内容である。それでは実際の写真をご覧いただこう。

流砂も罠もミイラも居ない、いたって普通の航空機だ。機内エンターテインメントも装備している。

いや、「世界の映画」以外はコメディーなのかよ。どんな世界観だ。

そして、世界の映画のサブカテゴリはこちらだ。

いや、また「コメディー」あるのかよ。コメディー好きすぎるだろ。コメディー映画を見てほしいエジプト航空の気持ちを無視して、私はミッションインポッシブルを観た。

その祟りか、飛行機は乱気流でガタガタと揺れまくり、システムも再起動してしまった。メモリーが493MBしかない。

機内で配られるアメニティは結構充実しており、アイマスクや歯ブラシ、ボールペンなど一通り揃っていて嬉しかった。入れ物も、筆箱として使えそうである。

機内食は平均的な味だが、和風テイストだった。日本発の便だからだろう。

カイロ空港

トランジットの為、カイロ空港へ着いた。次の便まで5時間程暇を潰さなければならない。まあネットサーフィンでもするか、と思ったのだが…

Wifiが有料!!一応最初の30分だけ無料で使えるが、それもSMSで認証する必要があるので、実質使えない。認証なしで爆速インターネットが使える仁川国際空港の爪の垢を煎じて飲んで欲しい。時間を無駄に使うのは得意なので、椅子で本でも読んでいた。

暫くすると中国人のツアー団体がやってきて、リーダーが私の隣に腰かけた。広東省出身28歳の彼と40分位は話しただろうか。最初は世界の国々について話していたのだが、最後の方は日本の独身率の高さや老後の人生設計について語り合う羽目になった。こんな英会話をするのはTOEFL位である。因みに彼のお気に入りの国は日本で、治安の良さと食べ物が気に入ったそうだ。ワーストは南アフリカで、ヨーロッパ諸国も治安悪いから嫌いらしい。私がこれから訪れるギリシャも、「歴史興味無かったら見所なくて面白くないよ」と一蹴されてしまった。ツアーガイドなのに本音を言いすぎだろう。

再见

カイロからアテネへの飛行機でマップを表示すると、メッカの方向がわかるコンパスが表示されて面白かった。

さて、飛行機の窓から地中海の島々が見えてきた。次回こそギリシャ編をお届けするので乞うご期待。