つなブログ

日々の記録です

憧れのロシア 食事編

皆さんのご家庭で振舞われる料理で、お気に入りは何だろうか?

私はボルシチビーフストロガノフだ。我が家では割と昔からこの二つが出るのだが、今まで誰にも共感されなかったので変なのかもしれない。

ともかくこの二つは絶対本場で食べるぞと胸に誓った。それではロシアの料理達を紹介していこう。

ボルシチ

ビーツという赤い野菜をベースにした、ロシアの家庭的スープ。酸味と肉の旨味が融合し、優しい味わいを醸している。添えられるサワークリームと、山盛りのビーツが本場っぽい。ビーツが豚汁の野菜の如く入っていて、こんなにビーツを入れるのか…?!と驚きながら美味しく頂いた。

ペリメニ

日本ではマイナーだが、ロシアでは定番のちっちゃい水餃子。これもサワークリームを添えて食べる。皮の中に小籠包のような肉汁が入っており、噛むたびに口に溢れて大変美味しい。餃子の王将に置いて欲しい。

寿司

この流れで寿司を載せるのは大変恐縮だが、海外で独自進化を遂げた寿司を食べ、「これじゃないんだよな〜」と心の中でマウントを取る寿司ポリスをやりたかった。

手前から順に、

というグレた寿司達を机に迎えた。いずれもチーズが入っているのは当然で、テンプラに至っては巻き寿司が揚げてある。寿司ポリスとしては逮捕しなければならない。

しかし食べてみると、くら寿司で普通に回っていそうな優等生であった。ピザは見かけに反してツナマヨのような味がするし、テンプラはサクサクしてて楽しい。写真の右に写っているめちゃ赤いガリはやたらと辛かったので、逮捕する相手を間違えてしまった。

ビーフストロガノフ

ビーフストロガノフはストロガノフ伯爵の宮殿で振舞われたのが発祥とされる。その宮殿で当時のレシピを受け継いだ元祖ビーフストロガノフが食べられるとの事で、嬉々として足を運んだ。

まず店の内装が大変綺麗で緊張した。右端の絵では白い衣装を纏ったストロガノフ伯爵がこちらを見つめているので、尚更緊張する。優雅な音楽と共に、上質の空気が漂う。

ビーフストロガノフが狙いだが、折角なのでペリメニも頼んだ。

先日食べたペリメニ餃子の王将だとすると、このペリメニは餃子の伯爵だ。非常に上品な味がする。ペリメニの後には口直しとして、飴細工を施したシャーベットが運ばれてきた。

写真は既に割れているが、最初はナシの形をした飴がコーティングしてあり、目の前で割ってくれた。綺麗なガラス細工を壊すような背徳感が楽しい。

そして、お待ちかねのビーフストロガノフが運ばれてきた。ストロガノフの家紋が付いた蓋をあけると、こちらの光景が広がった。

なんという事だ。私が家で食べていたビーフストロガノフはハヤシライスみたいな感じだが、全然違う。ビーフストロガノフポリスが我が家を取り調べたら即逮捕だ。

融けるように柔らかい大切りの肉が、ワインの香る奥深いソースと調和している。感動した。心のピョートルやエカチェリーナに感謝せざるを得ない。

これだけ豪華な食事を食べて、1人3000ルーブル(5000円弱)程度だ。鳥貴族で飲み会して二次会に行くのと同じ値段で牛ツァーリになれる。(つづく)