憧れのロシア 準備編
この度ロシアに行くことになったので、旅立つ前に記録を示しておこうと思う。
ロシアのここが良い
ロシアの魅力を語る上で、キリル文字の格好良さは見逃せない。私のお気に入りの文字はЖとЯである。Жは地球外生命体が開発したガジェットに描かれていそうだし、Яはトイザらスのロゴみたいでワクワクする。бやф、Гは偏微分方程式に出てきそうな良さがあり、Юは手違いで韓国語が混入した感じがある。
これだけで充分素敵だが、まだまだ格好良い要素が目白押しだ。かつてツァーリを務めたイヴァン4世は雷帝と呼ばれている。雷帝、英語だとライトニング・エンペラーで間違いなく強キャラだ。三又の槍を片手に電撃属性の攻撃を放ってくる様子が簡単に想像できる。そんな雷帝だが、この記事を書くにあたり驚愕の事実が判明した。英語圏での通り名は「Ivan the terrible」らしいのだ。terribleと言われても全然雷属性を想起させないし、ただの性格の悪いオッサンみたいになってしまった。
ロシアの魅力はまだまだあるが、それはこのくらいにして私がいかにして旅の切符を手に入れたかを記そうと思う。
計画
ロシアいくぞ!と決心したものの、折角なら数人で行きたい。ロシアの興奮を伝える相手がいた方がいいからだ。しかし、友人に「ロシア行かん?」と聞いても中々OKは出ない。これが「ケニア行かん?」なら易々と承諾を得て京大付近の定食屋「ケニア」に行くことになったかもしれないが、ロシアは別格である。一人旅も辞さないつもりであったが、なんとか2人捕まえることが出来た。彼らと3回に渡るサイゼリア国際会議で計画を練った結果、サンクトペテルブルク→バルト三国→ポーランド の順で巡ることが確定した。あれだけロシア推しだったのにロシアは旅の20%である。しかし私にとってはバルト三国もロシア同様よく分からないし、ポーランドは良く分割されているイメージしか無いので未知なのだ。
ロシアは入国ビザの取得が面倒くさい。まずホテルや旅券を押さえてバウチャーを貰い、その上でビザを申請する必要がある。アメリカのビザはオンラインで滞在先やtwitterのIDを書くだけで済むのだが、それと比べてロシアは大変だ。今回は代行業者に頼んでビザを発行してもらうことにした。
しおり
気分が高揚して、旅のしおりを作ってしまった。 小学校の遠足でロシアに行ったなら、という設定である。
これで後は旅立つだけ ───と思われたが、度重なる不運に見舞われることになる(つづく)